インタビューはキャッチボールではなく、壁あて

インタビュー

コドモ時代、だれもが一度は経験する、野球の壁あて

「インタビューで大事なことは?」と聞かれて、いつもボクが真っ先に答えるのが、「壁あて」の話。

「壁あて」とは、オトコの子・オンナの子にかかわらず、一度は経験があると思うけど、ひとりキャッチボールみたいなアレ。

投げたはいいけど、ちょっとカドに当たったりすると、思わぬ場所に返ってきて捕球できなかったりする。

それでもひたすら、壁にあてて戻ってくる球を、身体をよじらせながらも、どうにかミットにおさめる。

 

このくりかえし。

 

思うところに返ってこないのが楽しかったのか?
子どものころは、飽きもせず延々とやっていたなぁ。

 

なにをかくそう、お客さまへのインタビューでも、あの感覚がたいせつなんです。

 

毎回、ミットにおさまらなくてもいい
それでも工夫して、捕れそうなボールを投げ続けるのがインタビュー

求められる対人スキルのひとつに「会話のキャッチボール」というのがある。

たがいがミットを構えた位置に、「会話」というボールをやり取りすることを言うんだけど、毎回ミットに入るナイスボールばかり、投げられるワケじゃないんですよね。

 

お互いがプロ野球選手なら、スムースでしょう。

50メートル離れた距離でも、構えたミットにうまく入ってくれたりする。
でも、毎回プロを相手にできるワケじゃないし、悲しいかな、相性ってのも少なからず、ある。

 

取材相手が、ノンプロや草野球レベル、野球経験者なら、まだ救われる。
場合によっては、キャッチボール?やったこと、ありませーん。という場合だってある。

事実、JC(女子中学生)やJK(女子高生)の取材が、年間10件ほどあるボクとしては、そんなゼイタクは考えたことすらない(笑)。

40代のオッサンが、ティーン・エイジャーと1時間、サシで話すなんて、想像以上の苛酷さですよ(笑)

 

どんな球を投げるかは、あらかじめ調べておく

だから、考える。
投げる球を考える。

速い球、遅い球。
球種も変える。

ストレートやカーブという基本形だけじゃなく、スライダーやチェンジアップ、ツーシームなんかを、ぽんぽんと投げる。

捕球できるように工夫して投げる。

 

その工夫っていうのが、事前の調査。

 

お客さまの声に、100%の正解はない。だけど…

ただ、買う前に悩んでいる読者が、悩んでいること、困っていること、知りたいことは、わかる。だから、インタビューの前に、あらかじめ調べておく。

どんなことがネックで買わないか?
どんなことが不安なのか?
どんなことが知りたいのか?

それがわかっていれば、球種もスピードもある程度、絞れる。

 

「質問と、見当ちがいの答えばっかり」と目を吊り上げる前に、やっておくのはその下調べ。事前の打ち合わせです。

 

相手の野球レベルに呆れる前に、自分の投げるボールを修正せよ!

そもそも、インタビュー相手は、初対面。
それも、取材場所は、ほとんど訪問します。
つまり、完全なるアウェイ状態。

考え方も、感じ方も、知見もちがう取材相手に、はじめて会ったボクが、いくらナイスボールを投げても、正面に届くと思うこと自体、完全なおごりです。

「答えてくれねぇー!」と目を吊り上げる前に、やるべきこと。
それが、相手の構えているであろうミットに、「質問」という名のナイスボールを投げ続けること。

 

相手が取れなくったって投げる。
捕りやすいボールを投げる。

 

それをくりかえして、ようやく知りたかった情報が得られる。

それが「お客さまの声」のインタビューの現実なんです。

 

 

ね、結構、楽しそうでしょ?

 

 

 


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